ここでは、CTAの設計、設置場所について解説します。
CTAとは、Call To Action(コール・トゥ・アクション)の略です。
日本語では「行動喚起」と訳されます。
「問い合わせをする」「資料をダウンロード」「メルマガを登録」のように、問い合わせや資料請求といった具体的な行動をユーザに促すためのボタンやテキストリンク、バナー画像を指します。
CTAの設計では、ターゲット(見込み顧客)やホームページの目的をふまえて、現実的に設定可能な設計を検討します。
CTAは、ユーザが「見慣れている場所」に設置することが基本となります。
普段から見慣れた場所や、行動に沿った場所に設置されていないと、ユーザが欲しい情報をすぐに見つけることができません。
ページの中での流れや文脈に合わせて、商品やサービスに興味を持ってもらった後にCTAを配置して、効果的に行動を促す方法を検討します。
以下、設置場所ごとの解説です。
Webサイトの上部に固定表示される「グローバルナビゲーション」は、視界に入りやすい定番の設置場所。上部の右側に設置することが多いですが、各ページへのリンクとCTAを同列に並べただけだと意外と見落とされやすいです。
サイズを大きく配置する、配色を考慮するといった工夫が必要になります。
ユーザがページを訪問した際、初めに表示される部分のことを「ファーストビュー」と言います。
ユーザの使用しているディスプレイの物理的な大きさによって、ファーストビューの高さが変わります。
一概に答えがありませんが、ファーストビューの上部から300px~500pxあたりにCTAを設置することが一つの目安とされています。
ホーム(トップページ)以外でも、ファーストビューに、該当ページに関連した資料ダウンロードのCTAを設置することもあります。
ブログ型Webサイトの場合、記事の冒頭にTwitter、Facebookなどのソーシャルボタンを設置します。
ページ内コンテンツの末尾やフッターに設置するパターンです。
長文のブログや縦に長いページの場合には、コンテンツの各節ごと(HTMLとしては「h2」タグごと)に設置する方法もあります。
あまり頻繁に設置すると、ユーザがコンテンツを読むことを妨げてしまうため注意が必要です。
コンテンツの横(右側が一般的)に表示するパターンで、ブログ型のWebサイトでは定番の設置場所です。
サイドバーにCTAを設置するメリットは、ページ内のどこにいてもユーザの視界に入りやすいことです。
コンテンツを読むことを妨げないため、心理的な抵抗の少ない方法の一つとされています。
画面全体、または、画面の一部を覆うように表示される形式のCTAです。
確実にユーザの視界に入る一方、表示するタイミングによってはコンテンツを読むことを妨げてしまいます。
抵抗のある人も一定数いるため慎重に検討することをおすすめします。
記事ページ内で表示するのであれば、読む前、読み終わった後のみにするなど、表示するタイミングを考慮することが望ましいです。
CTAの設置場所については、ある程度の定番(定石)が業界共通で認識されているため、基本パターンを網羅できているホームページが多いと思います。
しかしながら、文字が小さい、装飾が多くて文字が読みにくいなど、視認しにくいケースを意外と多く見かけます。
製品やサービス資料をダウンロードするCTAを設置している企業が多いですが、思いがけない場所に設置している、目立たないなど、もったいないと感じてしまうホームページも結構多いように感じます。
あまり奇をてらったことをせず、ユーザが自然と目に入りやすい場所に設置することをおすすめします。
10ページほどの小規模なWebサイトで、かつ、どこに設置したらよいか決まらないという場合は、グローバルナビゲーションやフッター部分のサイトマップに設置するのも一案です。
一方、問い合わせなどの「フォーム」において、CTAも含めて全ページ共通のヘッダーやフッターを表示しているホームページも多くあります。
ヘッダーやフッターは、ユーザがフォームを送信する上では必要でないため、なるべく削除しておく方が良いとされています。
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